女性の脱毛原因とは

前回、女性のための薄毛の悩みについて触れたが、折角なので

女性の薄毛の症状や原因について、より細かくリポートしようと思う。

女性特有の脱毛に関しては、びまん性脱毛症、牽引性脱毛症、脂漏性脱毛症の3つが挙げられる。

まず、びまん性脱毛症について。

これは、40代以上の女性に多く見られる症例であり、女性の薄毛の原因で最も多いもの。

男性に多くみられる額や頭頂部など一部の毛が集中してなくなる薄毛と違い、髪の毛が全体的に薄くなってしまう。

髪の毛の分け目から見える地肌が広くなったため、不安に思って来院する人が多いとのことだ。

 

びまん性脱毛症は、加齢による女性ホルモンの減少が原因と言われている。

加齢とともにエストロゲン(女性ホルモン)が減少し、閉経を迎え更年期に入るとエストロゲンはさらに激減。

髪の毛が細くなったり毛穴の本数が減るといった現象が起こってしまう。

また最近では、若い人でもホルモンバランスの乱れから、びまん性脱毛症になる例も増えてきているらしい。

 

そして、女性の脱毛にはホルモン以外にも様々な要因が関係している。

 

第一に食生活。偏った食生活や過剰なダイエットも髪に悪影響を及ぼす。

これらが原因で髪の毛の成長に必要な栄養素であるアミノ酸や亜鉛が不足すると、

頭皮に十分な栄養が行き届かなくなり、抜け毛やボリューム減少の要因となってしまう。

 

第二に睡眠不足。髪の毛は成長ホルモンとも深い関わりがある。

成長ホルモンの分泌が多いと太く強い髪の毛に成長するため、

睡眠が不足すると充分な成長ホルモンが分泌されず、必要な栄養が髪に行き届かなくなる。

とくに成長ホルモンが分泌される22時から2時の間には良質な睡眠をとることが重要!

 

第三に間違った頭皮ケア。カラーリング、パーマは髪の毛に負担をかける。

日々のシャンプーやリンスも、やりすぎると頭皮に刺激を与えがち。

さらに、すすぎが充分ではない場合、フケの原因となり、ここから脂漏性の脱毛に繋がることもあるのだ。

 

第四に喫煙。タバコの含まれるニコチンは、毛細血管を収縮させてしまう。

血流が悪くなると頭皮の毛細血管の流れが悪くなり、髪の毛の根元である毛母細胞に

充分な血液が届かなくなることで、抜け毛やボリューム減少の要因となる。

 

第五に過度なストレス。

仕事や家庭の人間関係などに起因するストレスは、ホルモンや自律神経のバランスを

崩す原因となるため毛髪に影響を与える。

さらに薄毛を気にしすぎて、ますますストレスになってしまうケースもある。

気になる場合は、ストレスを解消するためにも早めに医師のカウンセリングを受けることをお勧め。

 

と、この5つが大事なことなのだが、これは女性だけではなく男性にも言えること。

男性(私自信も含む)も、くれぐれも気をつけたいですね。

 

次回は残りのふたつ、牽引性脱毛症と脂漏性脱毛症についてリポートする。