ミノキシジルを調べるため書籍『薄毛革命』を再読してみた

ミノキシジルを配合した発毛剤の記事を書いていて、フト思った。
ミノキシジルについての専門医の言葉を、以前に読んだような…?
というわけで、元ネタである、医学博士 音田正光 著『薄毛革命』から
専門医の言葉を抜粋して紹介!

まずミノキシジルに関しては、同書の第2章「20代から忍び寄る薄毛リスク~」に記されている。
ミノキシジルは医学的に発毛効果が認められた外用薬だが、元々は高血圧を抑えるための
血圧降下剤として使用されていたもの。

使用者に多毛の症状が現れたため、後に薄毛の治療薬としても研究・利用されるようになったとのこと。
ミノキシジルには血管拡張作用があることから、頭皮の毛根も血行が良くなり、
栄養や酸素がしっかりと運ばれることになる。すると、毛包や毛母細胞が活性化。
だから、発毛や育毛が起こってもなんら不思議なことではないですよね。

ミノキシジルには2つの作用があるとされている。
1つは休止期の毛包から初期成長期の毛包への移行促進。
もう1つは後期成長期の毛包への移行促進、軟毛化した毛髪を太く成長させる作用。

ただし、これは厳密に言えば、2つの作用とも既存の毛髪を強くするだけで、本数が増えるわけではないとのこと。
考えてみれば、休止期から初期成長期への移行促進がされるのであれば、現役の髪!?は増える可能性があるわけですし、毛髪が太くなるのであれば、ボリュームが増すので、有難い効果には違いありません。

とは言え、臨床試験で医学的に発毛効果が認められ、発毛剤分野においては世界的に認められた外用薬ですが、
効果の発現には個人差もあり、それだけで誰もが必ず頭髪が蘇るわけではないことは念頭に置いておかねばならないでしょう。

今回は外用薬のミノキシジルについて述べられた部分を紹介しましたが、
次回はフィナステリドについて同書で解説されている個所を紹介してみようかと思います。

●参考文献●
薄毛革命 「自毛主義」のすすめ
著者:医学博士 音田正光
発売:幻冬舎
ISBN978-4-344-99485-0
800円+税