カプサイシンを頭皮に噴射!?

先月の紹介した育毛にとって効果的とされている赤唐辛子(カプサイシン)の情報ですが、
その成分を頭皮に吹きかけることで育毛してしまおうという記事が、カナダのニュースサイトで紹介されていました。植毛、育毛、発毛を追いかけるコラムですので、追加情報を上げたいと思います。

●The Gal Post(英語の記事です)

Red pepper for hair growth: is it real help?


薄毛に役立つカプサイシン!

記事によりますと、赤唐辛子(カプサイシン)は、適切に使用されると髪の成長を正常化させるだけでなく、
頭皮の油脂やフケなどを排除するのに役立つと言うのです。
カプサイシンを頭皮に吹きかけることで、頭皮を温めつつ保湿し、より育成する効果があるそうです。
カプサイシンにはビタミンA、C、b、カリウム、マグネシウム、鉄などが含まれており、
その成分が直接、頭皮に浸透していくのだとか。
カプサイシンの成分が配合されているヘアケア商品というのはあまりないような気がします。
カプサイシンのスプレーというと、催涙スプレーを思い出してしまいます。
それを頭皮に?

ともあれ記事によると、頭髪にとって効果があるとされているカプサイシンの特性としては、
血行の改善、毛根の強化、抗炎症作用、皮脂腺の安定化、頭髪を成長させるための刺激、
フケやその他の頭皮障害の抑制、頭髪の密度を上げて強くすることなどが挙げられています。
しかし、禁忌となることも記載されています。
カプサイシンは必ずしも無害だとは思わないでください。頭部に傷や擦り傷がある場合は、当然のことながら状況を悪化させることがあります。
また、敏感肌や乾燥肌である場合も、使用に当たっては用心するに越したことはありませんとも追記されています。

カプサイシンが配合されたチンキ剤を作る

記事によりますと、まずは赤唐辛子を使ってチンキ剤を作り出す必要があるとのことです。
チンキ剤とは、生薬やハーブの成分をエタノール、またはエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状の製剤です。
トウガラシチンキというものが実際にあり、このことを指示しているのだと思われます。
トウガラシチンキとは黄赤色の液体で、味は非常に辛いのだそうです。
皮膚や粘膜を刺激する作用があり、この刺激によって皮膚表面の血管が拡張され、血流が改善されるのだとか。
この血流改善効果を利用して、筋肉痛や凍傷、そして育毛に外用剤として用いられるそうです。
通常は、軟膏、湿布薬、外用消炎鎮痛剤等の液剤などに1~40%配合されますが、
育毛に使用する場合は、1~4%の濃度で、凍傷・凍瘡には、10~40%の濃度にして使用します。
トウガラシチンキを皮膚に塗布すると、数分から数十分程度の時間を経てヒリヒリした痛みに近い刺激が生じるのだとか。
皮膚に対する刺激が強いため、粘膜や目の周り、傷のある皮膚には使用できません。
トウガラシチンキは個人でも容易に作れます。お茶パックなどに封入した一味唐辛子をガラス瓶に投入し、
無水エタノールを注いで密封すればよいだけなのだそうです。

記事中には、2~3本の赤唐辛子をコニャックなどの高濃度のアルコールに漬け込み、
1週間ほど涼しい場所で保管するとチンキ剤を作ることができると紹介されています。
毎日振ることが必要で、出来上がったチンキ剤は髪の成長に追加の効果をもたらすために他のものと混ぜるべきだとのことです。
他のものとは様々で、レシピNo.1は小さじ1のチンキ剤に大匙2のゴボウ油。これを頭皮に吹きつけ、10~15分ほど頭皮をマッサージした後に温水で洗い流すのだそうです。
レシピNo.2では小さじ1のチンキ剤に卵黄、小さじ1のハチミツ。この混合物を頭の髪の毛に塗布しつつマッサージし、1時間以内に水で洗い流すのだそうです。
レシピNO.3では小さじ1の赤唐辛子のチンキ剤に大さじ2のダブルクリーム(乳脂肪分が48%のミルク)。
これを頭皮だけに塗ります。20分放置してからよくすすぎ、シャンプーで頭髪を洗いましょう。
いずれのレシピでも、使用に当たってはより効果を高めるためか、ビニールやタオルで頭を包むと良いとのこと。
またチンキ剤が強いためなのでしょう、すべての工程でマスクを着用することを推奨しています。

まとめ

このように、トウガラシチンキを作りそれを頭部に塗布することで育毛できるよという記事でした。
これはどうなのでしょう。相性もあるのでしょうが、濃度の違いだったり、塗り方だったりで、育毛のプラス要素があっという間にマイナス要素になってしまう場合もありそうです。梅田の親和クリニック大阪院で自毛植毛手術を受けて、折角蘇った髪なので、マイナス要素が気になるとなかなかチャレンジする気になれません。会う方もいるのでしょうが。