『薄毛革命』で自毛植毛手術のギモンを解決~その2

以前から私が読みこんでいる書籍『薄毛革命 「自毛主義」のすすめ』の内容から、
手術前の私が疑問に思っていた点であり、自毛植毛手術を考えている段階の方も
気になるであろう点を、著者である医学博士・音田氏が簡潔に解説してくれている
部分を引用しつつ解説する第2弾です。

前回は、前頭部や頭頂部と、側頭部や後頭部の生物学的な違いは、これらアンドロゲンの受容体があるかないかで、
男性ホルモンの影響を受けるか受けないかということまで解説しました。

側頭部や後頭部にある毛髪にはアンドロゲンの受容体が存在せず、男性ホルモンの影響を受けることがないので、AGAとは無関係であると。
そして自毛植毛手術とは、そのAGAとは無関係の毛髪(株)を、AGAの影響を受け失われてしまった
前頭部から頭頂部にかけての部位に移植することで、頭髪を取り戻そうということなのです。

ここでまた疑問が。
AGAの影響を受けない毛髪(株)であっても、AGAの影響により抜け落ちてしまった部位に移植すると、それはかつてそこにあった毛髪(株)の二の舞になってしまうのではないか? ということです。

しかし、そうではありません。AGAの影響を受けるのはあくまで毛髪(株)の種類であり、そこには植えられている場所はさほど関係しないのです。
移植した毛髪(株)はもともとアンドロゲンの受容体が存在していないため、頭部のどこに移植したとしても、AGAの影響を受けるということはないのです。

このことは、『薄毛革命 「自毛主義」のすすめ』の第3章[科学的根拠と高い技術力が可能にした「薄毛革命」自毛植毛で自分の髪が蘇る]に記されています。

自毛植毛では、AGAにならない後頭部の髪の毛を採取し脱毛部分に移植します。
側頭部より後頭部のほうの毛が移植のためには良いとのことで、移植された髪の毛は後頭部にあったときと同じように、
元々の性質を保ってAGAになることなく、そのまま成長し続けます。これはドナードミナントという理論に基づいているとのことです。

ドナードミナントとは、

「移植した組織は、もともとの組織の性質を維持する」というもので、毛髪でいえば「毛包は移植されて場所を移動しても、もともとあった場所の性質を維持し続ける」といえます。

というわけで、失ってしまった毛髪(株)の生えていた場所がAGAの影響を受けるのではなく、その場所にあらかじめ生えていた毛髪(株)が、AGAの影響をダイレクトに受けてしまう、ということなのです。
同書にはより詳しく、そして分かりやすく解説されていますので、これをきっかけに気になった方は、是非ともお手元に取って読んでもらいたいです。

●参考文献●
薄毛革命 「自毛主義」のすすめ
著者:医学博士 音田正光
発売:幻冬舎
ISBN978-4-344-99485-0
800円+税